ヤマアラシの棘は硬くて危ない?生態や特徴は?

ヤマアラシってどんな動物?
ヤマアラシは、体長90cmほどの草食動物で、
なんといっても特徴はトゲです。
トゲは、体の側面と背面に無数にあり、
かなり丈夫と言われています。
ヤマアラシは漢字で、山嵐や山荒、
豪猪と書くことがありますが、
そもそもヤマアラシの名前の由来をご存知でしょうか?
外敵から身を守る時にトゲで威嚇します。
その時に尾を激しく振り、音を出すと言われています。
その音こそが山を吹き荒れる嵐のように
聞こえるといわれることから、
この「ヤマアラシ」という名前がついたと言われています。
夜行性の動物であるヤマアラシは、
昼間は岩陰や地面に掘られた穴に身を潜めて
寝ていることが多いと言われています。
意外と知られていないのが、
ヤマアラシには2つのグループが存在しており、
地上性と樹上性に分かれています。
地上性はヤマアラシ科、
樹上性をアメリカヤマアラシ科と分けています。
ヤマアラシ科は、ユーラシア。
アメリカヤマアラシ科は北アメリカ、
南アメリカに生息しており、アメリカヤマアラシ科は、
樹上性といわれることから木登りが大変得意で、
木に登る為に、丈夫な爪を持っています。
なおこの2つは、近縁関係はなく、
独立の系統で別々に進化したと言われ、
トゲ以外の共通の特徴はほぼないと言われています。
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ヤマアラシの天敵は?
天敵は、ライオンやハイエナ、
ヒョウ、ピューマがあげられており、
この天敵に襲われそうになったときに、
このハリの攻撃で身を守るといわれ、
この攻撃は時に相手に致命傷を負わせることもあります。
また、人間がヤマアラシを取り扱う時にも
十分な注意が必要と言われておりトゲはかなり丈夫で硬く、
ダンボール程度なら意図も簡単に貫いてしまいますし、
人畜共通感染症といわれる狂犬病に注意する必要があります。
ヤマアラシは、一見弱点がないように思われがちですが、
トゲがない頭部が弱点と言われています。
また、ピューマはヤマアラシを狩る時、
腹部を爪で掻き裂くという方法をとることもあると言われています。
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