イッカクは幻で想像上の動物?海のユニコーンか?

イッカクってどんな生物?
イッカクは北極圏に生息する
角の生えた歯クジラです。
体の大きさはオスよりもメスの方が小さく、
雄で最大約4.7m・体重は1.5t、
雌で最大約4.2m・体重は1t弱に達します。
胸びれは短く、
成体では先端が上方に反りあがります。
尾びれは扇形で、
中央に切れ込みが入っているのも特徴的です。
背びれはありません。
ハクジラのためクジラひげではなく歯が生えていますが、
歯は上あごに2本しか生えていません。
しかもそのうちの一本がとても長く伸びてしまうのです。
牙には左ねじ方向の螺旋状の溝があり
その大半が中空になっています。
なのでとても固いわけではなく、
先端はつやがあるそうです。
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イッカクの特徴は?
牙は長くなると3m、
重さは最大10kgに達することもあるそうです。
イッカクの最大が4.7m程度であることを考えると
とんでもない大きさです。
また通常牙は一本ですが、
500頭に1頭程度の割合で
2本有する個体も存在するようです。
そんなイッカクの牙ですが、
象のように折れてしまうともう再生しないようです。
イッカクは泳ぎが得意でタラなどの魚をエサにしますが、
イカも食べるそうです。
5頭から10頭の群れで行動していますが、
角で殺し合ったりはしません。
この角は長さを競い合うためのものであり
角が立派なイッカクが勝ちとされるようです。
イッカクは神話にも出てくる動物で
イヌイットにも大切にされていますが
捕鯨が禁止されているわけではないようです。
珍しそうな見かけをしている割には
5万頭以上と個体数も少なくありません。
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