セミクジラ 乱獲により絶滅危惧種に?名前の由来は?

セミクジラってどんなクジラ?
セミクジラは生息数が少なく
日本哺乳類学会によって絶滅危惧種にも
登録されているヒゲクジラです。
体長13mから18m、体重約60から80t。
同様に沿岸性であるコククジラやザトウクジラ、
カツオクジラ等よりもかなり大型です。
頭部が大きく全長の4分の1を占めるほど。
口はぐにゃりと大きく曲がっていて、
長いクジラひげが生えています
頭部を前面から見ると、上顎を頂点としたほぼ正三角形に見え、
上顎と下顎には角質のコブ状隆起列が並んでいます。
上顎に先端には“ボンネット”と呼ばれる大きなコブがあります。
噴気孔や目の周辺にもコブがあり、
これらの部分にはクジラジラミ等の外部寄生虫が多数寄生しています。
また、背びれがなく
きれいな山なりの形をしていることから背中が美しいクジラ、
すなわちセミクジラと呼ばれるようになりました。
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セミクジラは乱獲で減少?
セミクジラは体も大きく多量の脂肪を含むため、
捕獲後も水面に浮くことから、
太古より捕鯨の対象となってきました。
我が国では古式捕鯨の主要対象種でしたが、
欧米式の捕鯨による大量捕獲や密猟のせいで
生息数は著しく減少しました。
1937年以降国際的に保護されていますが、
未だに目立った回復は見られていないようです。
また、生息数が少ないため具体的な生息地や回遊域、
周期も明らかにはなっていないようです。
近縁種にはタイセイヨウセミクジラ
ミナミセミクジラ ホッキョククジラがいます。
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