トラザメは飼育で人気のサメ?生態や特徴は?

トラザメってどんなサメ?
トラザメは日本・朝鮮半島・中国の沿岸から
フィリピンにかけての岩礁域に生息するサメです。
水深320mあたりの海底で暮らしています。
トラザメの体はずんぐりとしていて
小さく最大でも50㎝までしか育ちません。
切れ長の目をしています。
吻はほとんど出ていません。
トラザメの特徴は?
体の色は褐色で大きめのまだら模様があります。
その模様が名前の由来になっているそうです。
大きな個体には白い斑点も出てきます。
胸鰭は丸みを帯びていてえらのすぐ近くにあり、
2枚の背びれは背びれは尾の近くにあります。
サメ肌ですが鱗が粗いのも特徴です。
交尾の際には百本もの鈎がついているクラスパーを
メスの総排泄孔に挿入します。
これによって上手く固定されるらしいです。
歯が小さく主に軟体動物を餌にしていますが、
硬骨魚類や甲殻類も食べます。
泳ぎが得意な方ではないため
必要がない時は海底でじっとしています。
もちろん人を襲うこともありません。
天敵はナヌカザメという種類のサメです。
性格や人との関わりは?
おとなしい性格のため観賞用として親しまれています。
個人で買うほか水族館でもよく見られます。
水産資源として利用されることは少なく、
他の魚と一緒に捕獲されてしまうことが多いそうです。
水揚げされてしまったトラザメは、
海に帰されます。
それでも生きていけるようなので、
体は強いと言えそうです。
繁殖力も高いとみられていますが保全状況は軽度懸念とされています。