オナガザメは狩りに尾びれを使う?生態や特徴は?

オナガザメってどんなサメ?
オナガザメは熱帯から温帯、
さらには亜寒帯にも生息する
中大型のサメで長い尾びれが特徴的です。
大きさは300㎝から700㎝と開きがあり、
その体の半分ほどの長さの尾びれを持ちます。
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尾びれの使い道は?
この尾びれは狩りのために使われますが、
その使い方は大きく二通り。
まずは小さな獲物をおびき寄せるため、
水面をたたいて反応させます。
そうして水面付近に集まった
イワシや頭足類の群れを一気に食べてしまいます。
これは群れで行われることもあるそうで、
複数の個体が協力して
魚群をとらえる姿も確認されたという報告があります。
次は獲物を弱らせる武器として。
それは尾びれでたたくことだけではなく、
尾びれによって衝撃波を出すことによって
複数の獲物を気絶させることができるようです。
一般的に魚類のヒレは固いのですが
このオナガザメの尾びれは柔らかくしなります。
実際に尾びれを振るときは
体全体を使って大きく振りかぶります。
繁殖様式は胎生ですが、
体内で孵化し自分の卵や他の未受精卵を
食べるいわゆる卵食型です。
警戒心が強く近づくことが容易ではありませんが、
たまにマグロなどと一緒に混獲されます。
肉の味は美味しいそうです。
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オナガザメの種類は?
オナガザメ科はオナガサメ属のみで、
そのオナガサメ属は最も体が大きく、
尾びれも長いマオナガ
マオナガによく似ているが遠洋を泳ぐニタリザメ
大きな目が特徴のハチワレ
この3種で構成されています。