カバって凶暴なの?ライオンやワニとも戦うの?

カバってどんな動物?
大型の草食性哺乳類のカバは、
淡水域に生息し、水陸両棲という形質の生き物です。
現在アフリカ大陸の、
赤道付近にのみ生息しています。
体つきが、ブタによく似ていることから、
イノシシ亜目に属するといわれていたようですが、
DNAの結果、イノシシではなく
ウシと近縁であることが発見され、
さらに、クジラと遺伝的関係が最も近いと言われています。
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カバの特徴は?
ご存知のように、頭部が大変大きく、
なんとアゴの力も大変強いと言われてます。
口は150度まで開くことが出来、
門歯と犬歯が生えています。
そしてこの犬歯は40~50cmにも達する長さも記録されており、
カバ自身の口腔をつらぬくこともあると言われています。
カバの武器はなんといってもこの犬歯です。
この犬歯をつかって、オス同士や別の生き物に攻撃を仕掛けます。
体長は約3.5~4m、体重は約1.2~2.6tほどと言われ、
この大きさは、陸上ではゾウの次に重たい生き物と言われています。
そしてカバは温和で、動作が大変鈍い動物のように思われがちですが、
なんと陸上では時速40kmで走ることができますが、
意外にも、泳ぐことはできないと言われています。
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カバって凶暴なの?
実は性格も、大変獰猛な面を持ち合わせており、
自分の縄張りに入ったものは、
襲うと言われています。
実際現地で人が襲われ死亡して件も多数報告されており、
なんと肉食獣のライオンやワニですら
殺してしまうこともあると言われています。
現地では、肉食獣以上に危険視されているようです。
特にカバのオス同士の闘いは、
瀕死や最悪の場合死に繋がるといわれ、
縄張りを乗っ取ったオスは、
先代のボスの子を殺す「子殺し」をするという報告もあります。
さらに、出産直後のメスは、
このオス以上に気が荒くなるといわれ、子供を守るために、
縄張りに入ったワニに襲い掛かり
ワニを真っ二つにした映像が
イギリスのナショナルジオグラフィックによって
放送されたこともあるようです。
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さいごに
通常は10~20頭で生活し、交尾や出産は全て水中で行い、
妊娠期間は210~240日と言われています。
近親交配も多い生き物で1回の出産で1頭産み、
平均寿命は約30年と言われています。
そしてカバの特徴がなんといっても
「血の汗」と言われるものです。
カバの皮膚は大変特徴的で、常に水や泥で体を湿らせていないと、
皮膚の表面が乾燥によりひび割れを起こすと言われています。
乾燥から皮膚を守るために、赤みを帯びた粘液を体表からだして、
体を乾燥から守っています。