ホウライエソは未確認生物?不思議な深海魚の生態や特徴は?

ホウライエソってどんな魚?
ホウライエソ(蓬莱鱛)は水深500~2500m程度の
温帯から熱帯の海域に生息する体長35cmほどの深海魚です。
深海魚にはそれぞれユニークな一面がありますが
ホウライエソの特徴はなんといっても大きな牙です。
ホウライエソの体は
細長く頭だけが大きいという
何とも奇妙なつくりをしています。
その頭部にはぎょろっとした目と大きな口。
『深海のギャング』と呼ばれるほどに
鋭くて大きな牙が並んでいますが、
ぱっと見でわかるほどに隙間が多いです。
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ホウライエソの捕食方法は?
エサを食べるうえではむしろ不便そうではありませんか。
じつはホウライエソの牙、
食べ物を咀嚼するための道具ではなく
獲物を逃がさないための牢屋の役割をしています。
なので捕まえた獲物は大きな顎を
大きく開いて丸呑みにしますが、
時に獲物が大きすぎて呑み込めずに餓死してしまうようです。
このような進化をした背景には
深海における獲物の少なさがあるようで、
暗い海でも獲物をおびき寄せられるように、
毛のようになびく背びれをもっていたり、
おなかに小さな発光器がついていたりと様々な工夫が見られます。
ホウライエソのように
牙が発達した例といえばオニキンメがいますが、
オニキンメも牙の発達により口が閉じることができないそうです。