ライチョウ 国の特別天然記念物で保護?生態や生息地は?

ライチョウってどんな鳥?
ライチョウはキジ目ライチョウ科ライチョウ属です。
世界にはライチョウ科の鳥が6属17種生息しており、
その生息地はヨーロッパとアジアの高山帯などに分布しています。
ライチョウの中でも、亜種二ホンライチョウは日本の固有種であり、
生息地としては、本州の高山帯のみに生息します。
なぜライチョウが日本にいるのか?
ライチョウは氷河期に日本にやってきたとされており、
ロシアから北海道を経由し、
本州の高山帯に住み着いたとされています。
氷河期の終わりにより地球が暖かくなったことで、
ライチョウは寒い地方へと帰るものもいましたが、
その一部がのこり、今の日本のライチョウとなったとされています。
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ライチョウの体長は?
全長37センチで羽を広げると
59センチほどになります。
夏羽と冬羽があり季節によって変化していきます。
色は夏羽が褐色で、冬羽が白色です。
冬羽は寒さをしのぐために羽毛に空気をためて
体温低下を防止する働きを持っています。
日本のライチョウは飛ぶことが得意ではないとされています。
ライチョウの産卵
ライチョウは低めの木の陰に巣を作り、
産卵時期は5月から7月で5個から10個うみます。
メスのみが卵を温めます。
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ライチョウの生息数
今現在、日本国内には3000羽ほどがいるとされています。
一部の地域では絶滅したとされていたこともあります。
ライチョウが減少した原因としては、
天敵などによる捕食や、感染症、卵が比較的低い場所に生まれることもあり、
捕食されてしまうことなどが考えられています。
ライチョウは1995年に国の特別天然記念物に指定されていて、
また、環境省により絶滅危惧IB類(EN)に指定もされています。