タンチョウ 北海道釧路の湿原に飛来!特徴や生態は?

タンチョウってどんな鳥?
タンチョウはツル科、ツル科、ツル属で
ロシア、中国、朝鮮半島、日本に生息しており、
特に日本では北海道東部の釧路湿原でみられます。
日本では1924年の発見までは、
絶滅したと考えられていました。
現在個体数は増加傾向にありますが
絶滅危惧II類(VU)に指定されており、
その個体数の減少を防ぐために
日本では保護活動が行われています。
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タンチョウの特徴は?
タンチョウの体長は
全長が150㎝ほどで、羽を広げると240㎝とかなり大きく、
重さは6㎏〜12㎏ほどあります、
成長するとオスのほうがメスよりも大きくなります。
タンチョウといえばその姿、
色彩が特徴です。喉と羽の一部は黒くなっています。
また、タンチョウの象徴ともいえる美しい赤をもつ頭頂部は、
羽毛が赤いのではなく、赤い皮膚が見えているのです。
この美しい赤はタンチョウの名前の由来にもなっています。
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タンチョウの生涯
タンチョウは夏季、繁殖期、越冬と
渡り鳥として移動していくのですが
日本にいるタンチョウは海外のタンチョウと異なっており、
同じところに留まる特徴があります。
繁殖期になると求愛の踊り、鶴の舞を踊ります。
この鶴の舞は求愛だけでなく、
つがいとなったタンチョウも行うこともあるそうです。
そして、つがいは協力して湿地などに巣作りを始めます。
タンチョウの卵は一つの巣に二個生まれますが
この二つがきちんと羽化する確率は低いのです。
タンチョウの事故
タンチョウは数が増加してきたのですが、
北海道の釧路ではタンチョウと列車の事故が
頻繁に起こっています。
以前、北海道では
2013年ごろタンチョウとの列車の衝突事故が多発し、
環境省から減速運転を目指すよう要請があり、
減速運転の試運転が行われたこともありました。