スナメリとシロイルカとの違いはなに?日本でも生息しているの?

スナメリってどんな生物?
スナメリは、
ネズミイルカ科スナメリ属に属する小型のイルカで、
主に海水域に生息しているのですが、
淡水である中国の長江(揚子江)に生息する個体群も
確認されています。
日本でも地域によってさまざまな名称があって、
仙台湾から東京湾ではスナメリ、
伊勢湾や三河湾ではスザメ・スンコザメ、
瀬戸内海から響灘ではゼゴ・ゼゴンドウ・ナメクジラなど
大村湾、有明海ではナミノウ・ナミウオなどと呼ばれています。
スナメリの生態や分布は?
スナメリはアジアの沿岸海域に生息していて、
特にインド、中国、インドネシア、日本の沿岸の、
水深50m以内の浅い海域で、海底が滑らか、
もしくは砂地になっている場所を好んで生息しています。
日本の沿岸で生息しているのは、
銚子沖、瀬戸内海などでの生息が確認されているほか、
個体数は少ないが伊勢湾や三河湾などでも
生息していることがが確認されています。
成体の体長は1.5-2m、体重は50-60kgで、
クジラ類では最も小型の種の一つです。
スナメリの食性は、
エビやカニなどの底生の甲殻類から、
コノシロ、イカナゴ、カタクチイワシなどの群集性の小魚、
イカなどと、さまざまな餌を食べていると言われています。
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スナメリは絶滅危惧種?
スナメリは、中国・長江流域で絶滅が危惧されています。
それ以外の生息域では絶滅危惧種のリストに載せるための
十分なデータがないんですけど、
1970年代の後半に行われた調査と
1999年~2000年にかけてされた調査の比較によると
生息数も生息域も減少しているそうです。
河口や海岸近くに留まるという性質があるため、
毎年多数のスナメリが魚網などによって
混獲されてしまうこともよくあるそうなので、
そういったことも減少してしまう要因かもしれません。
韓国では混獲されたスナメリは
食用として販売されているそうです。
日本でスナメリは、
水産資源保護法施行規則、第一条に基づいて保護されていて、
特別の事由があって農林大臣の許可を得た場合を以外は、
捕獲することは禁止されている。
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スナメリとシロイルカの違いは?
スナメリもシロイルカにも
背びれがなくて、ツルっとしたフォルムのため
「違いがわからない」っていう声もあります。
まず大きさの比較から。
シロイルカの大きさは
オスは最大で5.5m、メス4m
体重はオス1,300kg、メス600kg
で、やや大型であるのに対して
スナメリは先ほども書きましたが
成体の体長は1.5-2m、体重は50-60kgで
クジラ類では最も小型の種の一つです。
生息域も全く違って、
シロイルカは
北極海、ベーリング海北部、オホーツク海、
クック湾、セントローレンス湾になど
寒い地方に生息しているのに対して
スナメリは
アジアの沿岸の浅い海に生息していて、
日本近海が1番北になります。
赤ちゃんのシロイルカは灰色をしていて、
体調も130cmくらいなんで
見間違えることもあるのかもしれません。
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