マッコウクジラ最強の潜水能力でダイオウイカを捕食!生息地は?

マッコウクジラってどんなクジラ?
マッコウクジラは、
クジラ目- ハクジラ亜目- マッコウクジラ科に属する
海生哺乳類でハクジラ類の中で最も大きく、
歯のある動物では世界最大の生物です。
標準的なオスの体長は約16- 18mで、
メスの約12- 14mくらい。
体重はオス50t に対しメス25t と、
オスの方が大きいのも特徴です。
生まれたばかりでも
体長約4m、体重 1t ほどあり、
成長したオスは体長が20mを越えるものもいます。
マッコウクジラの特徴の一つに
肥大化した大きな頭部があります。
オスの頭部は体調の1/3ほどにまで
大きくなりますが、
脳の大きさは約7kgほどの重さです。
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マッコウクジラの生息域は?
北極から南極まで世界規模で分布しており、
日本では小笠原諸島近海に
雌と子供の群れが定住していて、
知床半島近海には雄が見られます。
カイコウラ沖やイオニア海など
地中海にも完全なあるいは季節的定住群が
存在すると言われていて、
通常マッコウクジラは回遊することが多いので、
これは特異な事例なんだそうです。
潜水能力については?
生涯の3分の2を深海で過ごすと言われていて
軽く2,000mは潜ることができますが、
潜水をするためには
肺の中を空にする必要があります。
肺に空気が入っていると
浮き袋の代わりになってしまいますし、
深海に潜ったときの水圧によって
深海の高い水圧で空気が血液に急激に溶け出し、
中毒になる可能性があるからです。
なのにも関わらず
なぜマッコウクジラが1時間以上の
長時間の潜水ができるのかと言うと、
マッコウクジラは、
全身の筋肉に大量のミオグロビン
という細胞を保有していています。
ミオグロビンというのは
酸素を蓄えることができて、
筋肉が酸素を使う際にすぐに
酸素を使えるようにしている細胞です。
マッコウクジラの筋肉には
このミオグロビンの量が多く
一般的な哺乳類の10倍はあるそうです。
このため、1時間もの間を呼吸することなく
潜っていられることが可能で、
深海にて捕食などの活動を行っていることが
分かっています。
また、3,000mを潜ったとする記録もあり、
深海層での原子力潜水艦との衝突事故や、
海底ケーブルに引っかかって溺死したと見られる
死骸の発見などの実例があるそうです。
マッコウクジラの食べ物はダイオウイカ?
マッコウクジラの年間の餌の摂餌量は
9千万トン~ 2億2千8百万トンと推計されていて
この95%がイカと言われています。
およそ8千万トン~2億トンのイカが
マッコウクジラに食べられていて、
世界中の年間漁獲量の30倍~66倍になるそうです。
マッコウクジラが1番捕食しているイカは、
中深層に生息するクラゲイカなどの大型のイカと考えられ、
世界最大のイカであるダイオウイカも
マッコウクジラは好んで食べています。
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