オニダルマオコゼに刺された時の症状は?沖縄では被害者も

オニダルマオコゼってどんな魚?
オニダルマオコゼは
カサゴ目フサカサゴ科に属する魚類の一種で、
背ビレの棘から強力な毒を分泌するため、
非常に危険な魚類として知られています。
オニダルマオコゼは
インド洋や太平洋西部などの熱帯域に分布していて、
サンゴ礁など浅い海に生息しています。
日本近海では小笠原諸島・奄美大島・沖縄周辺に
分布しています。
体長は40cmほどで浅い海に住んでいて、
岩に擬態して海底で動かずにじっと獲物をまち、
小魚や甲殻類を捕食しています。
背ビレに毒がある?
オニオコゼ亜科の仲間はすべて背ビレに
毒腺をもっていますが、
オニダルマオコゼは毒性がものすごく強く、
刺された人を死に至らしめることもあります。
浅い海に住んでいて、
砂泥中に体を半分埋もれさせていることもあり
とても見つけづらい状態でいることが多いため、
シュノーケリングやスクーバダイビングの際には
細心の注意をする必要があります。
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どんな時に刺されるの?
オニダルマオコゼは体の色を、
生息域の環境に合わせて変化させます。
擬態することが得意ですから
その色も多種多様です。
岩にそっくりに擬態したりするので
目視で確認することが難しいため、
ダイビング中に誤って手や足を
刺されることがあるそうです。
オニダルマオコゼの背ビレの毒のトゲは鋭く、
間違えて踏みつけてしまうと、
ダイビングブーツを突き抜けて
足の裏を深く刺されることになります。
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さいごに
2010年8月5日に
沖縄でダイビングインストラクターが
オニダルマオコゼに刺されて
死亡するという事故も起きています。
男性は「痛い、オコゼに刺された」と叫び、
数分後に意識を失い倒れたそうです。
このように刺されてしまうと
死亡事故につながる可能性もありますので
ダイビングやシュノーケリングをする人は
十分に気を付けて行いましょう。