ハブ 沖縄での生息地や種類は?被害は減っているが要注意!

全長100~200cm、体重1.35kgほどにまで成長する
沖縄本島周辺や奄美諸島周辺に生息する
日本固有種の大型の毒蛇です。
今まで発見されたハブで最長の個体は
全長242cm、体重2.8kgもあったそうです。
ハブに種類はあるの?
一般的に“ハブ”としか聞かないので
1種類しかいないと思っている人も多いと思いますが、
実は4種類の固有種のハブ、
1種の移入したハブが生息しています。
トカラ列島にはトカラハブ、
奄美群島と沖縄諸島にはハブとヒメハブが、
八重山諸島にはサキシマハブが生息し、
沖縄本島に移入してきた
タイワンハブが生息しています。
奄美大島、徳之島、沖縄本島にはハブがいるが、
沖永良部島、与論島には生息しないなど、
近接している島でも生息する島と
生息しない島とがあるんだそうです。
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噛まれたらどうなるの?
最近は血清が普及しているので
ハブに噛まれたことによる死亡例は
ほぼなくなっているのですが、
1979~1999年は年間で平均2人くらいの
死亡者がでてしまっていました。
毒性はニホンマムシよりも弱いのですが、
毒牙が1.5センチメートルと大型なため
毒量が100~300mgと多いのが特徴です。
ですから、1回の咬傷にあたり平均22.5ミリグラム、
最大103ミリグラムの毒液を排出するので
噛まれたら、ものずごく危険なのです。
症状としては患部の腫れや疼痛、
嘔吐、腹痛、下痢、血圧低下、意識障害などで、
局部が腫張することによって循環機能が圧迫され
患部が壊死・機能障害を引き起こすこともあります。
手や足を咬傷された場合は、
運動障害を残すこともあるそうです。
一度咬傷されたことがある場合は、
アナフィラキシーショックを
引き起こすこともあるので注意が必要です。
もしハブに噛まれてしまったら、
命を失う危険性も十分にありますので、
血清の使用などによる迅速な処置が必要です。
ハブを見かけたらどうする?噛まれた時の処置は?
もし、ハブに遭遇してしまったら、
どうすればいいのかが気になりますよね。
ハブはジャンプすることはできなく、
攻撃範囲は1.5mくらいです。
ですから、離れることが可能なのであれば
ゆっくりと1.5m以上離れましょう。
もし、噛まれてしまったら…
1.まず、慌てずに、ハブかどうかを確かめます。
ヘビの種類が分からなくても、
ハブなら牙のあとが普通2本(1本あるいは3,4本の時も)あり、
数分で腫れてきてすごく痛みます。
2.大声で助けを呼び、すぐに医療機関へ受診しましょう。
走ると毒の回りが早くなるので、
車で病院に運んでもらうか、
ゆっくり歩いて行くようにしましょう。
3.病院まで時間がかかる場合は、
包帯やネクタイなど、帯状の幅の広い布で、
指が1本通る程度にゆるく縛ります。
血の流れを減らす程度にゆるく縛り、
15分に1回はゆるめましょう。
決して細いヒモなどで強く縛ってはいけません。
恐怖心から強く縛ると血流が止まり、逆効果になることもあります。
沖縄県ホームページより
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