ナベツルは特別天然記念物で絶滅危惧種?生態や特徴は?

ナベヅルってどんな鳥?
ナベヅルはツル目ツル科ツル属に属している、
特別天然記念物にも指定されている鳥類です。
繁殖時期に中国北東部やロシアなど、
越冬時期に日本、朝鮮半島などに分布しています。
日本でみられるのは鹿児島県出水市、
山口県周南市で確認されています。
ナベヅルは体長約100㎝翼を広げると
約180㎝、体重は約3.5kgです。
体の色は全体的に黒みがかった灰色をしており、
頭頂部分は皮膚が露出していて、
赤くなっています。
幼鳥には赤い色の模様はなく、
頭部からの色は黄褐色をしています。
名前の由来!?
ナベヅルは漢字に直すと鍋鶴と書きます。
なぜ鍋なのかといいますと、
体の色が鍋の底のすすに似ていたからとされています。
ナベクロヅル!?
ナベヅルはクロヅルとの交配した
ナベクロヅルというものも存在しています。
ナベヅルはクロヅルよりも小型のツルに当たります。
日本へ渡るナベヅル
ナベヅルの生息数は約1万羽と推定されており、
鹿児島県出水市ではその八割にも及ぶ
ナベヅルが越冬するために
日本に渡ってきているとされています。
ナベヅルには農作物に
被害を与える面も報告されています。
集中化するナベヅル
ナベヅルは日本で越冬する際に
鹿児島県出水市でよく確認されていますが、
近年その出水市への
ナベヅルの集中化が起こっており、
感染症などの懸念がされています。
近年はデコイと呼ばれる
ツルの形をした模型を用いて、
集中する越冬地を
分散させる試みも行われています。
デコイは集団繁殖を行う鳥類が
仲間の鳥の姿を見て集まる性質を用いて、
鳥を集めるために用いられています。